50代からの資産運用は何を重視する?老後資金を考えるポイントを整理

50代になると、老後資金について現実的に考える場面が増えてきます。

その中で、

「今から資産運用を始めても遅いのでは」

「退職までの期間が短いのに投資して大丈夫なのか」

と感じる方もいるかもしれません。

今回は、50代から資産運用を考える際に重視したいポイントを整理します。

50代からでは遅いとは限らない

資産運用は、早く始めるほど時間を味方につけやすくなります。

一方で、50代からでは意味がないとは限りません。

例えば、55歳であれば65歳まで10年、70歳までなら15年あります。

過去の世界株式の長期データでは、1年間では損失になる期間も少なくありません。

一方で保有期間が長くなるほど元本割れの可能性は低下し、10年以上ではマイナスとなる期間は5%前後、15年以上ではさらに少なくなる傾向があります。

もちろん過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

それでも10年以上の期間がある場合は、資産運用を検討する余地は十分にあります。

保険による資産形成も長期が前提

資産形成というと投資信託をイメージする方が多いかもしれません。

一方で、積立型の生命保険などを活用している方もいます。

実は保険も長期間続けることを前提としている商品が少なくありません。

例えば、積立型の生命保険では解約控除が設定されていることがあります。

解約控除とは、契約して間もない時期に解約すると、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回る仕組みです。

商品によって異なりますが、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回るまで10年前後かかるケースも珍しくありません。

つまり保険会社も、

「数年で解約する」

のではなく、

「10年以上保有する」

ことを前提に商品を設計しているとも言えます。

投資信託と生命保険は仕組みが異なりますが、長期間使わないお金で考えるという点は共通しています。

まずは老後資金を確認する

50代からの資産運用では、いきなり商品を選ぶ前に老後資金を確認したいところです。

例えば、

・年金はいくら見込めるのか

・退職金はあるのか

・住宅ローンは残っているのか

・老後の生活費はいくら必要なのか

によって必要な準備額は変わります。

運用で増やすことだけを考えるのではなく、老後の収入と支出を整理することが大切です。

使う時期が近いお金は分けて考える

50代では、教育費や住宅ローン、親の介護など、近い将来に使うお金があるかもしれません。

そのため、すべてのお金を運用に回すのは慎重に考えたいところです。

例えば、

・近いうちに使うお金

・生活防衛資金

・老後まで使わないお金

に分けて考えると整理しやすくなります。

老後まで使わないお金であれば、投資信託などを活用した運用を検討しやすくなります。

一方で、数年以内に使う予定のお金は、預貯金などで確保しておく方が安心な場合もあります。

値動きにどこまで耐えられるかを確認する

資産運用では値動きがあります。

100万円が120万円になることもあれば、80万円になることもあります。

大切なのは、値下がりしたときに慌てて売らずに済むかどうかです。

50代からの資産運用では、

・運用期間

・使う予定

・家計の余裕

を確認したうえで、無理のない金額から始めることが大切です。

運用商品よりも全体のバランスが重要

資産運用を考えると、

「何に投資するのがよいのか」

に意識が向きがちです。

しかし50代では、投資商品だけでなく、

・預貯金

・年金

・退職金

・住宅ローン

・保険

なども含めて考える必要があります。

資産運用だけで老後資金を準備しようとするのではなく、家計全体の中でどの程度運用するのかを考えることが大切です。

50代の資産運用は目的の整理から始めたい

50代からの資産運用では、若い世代と同じようにリスクを取ればよいとは限りません。

ただし、50代だから遅いとも言い切れません。

大切なのは、

・いつ使うお金なのか

・どのくらい増やしたいのか

・どのくらい値動きに耐えられるのか

を整理することです。

商品選びの前に、まずは自分の老後資金と家計全体を確認することが大切かもしれません。

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